コラム

口臭の90%以上は口の中の病気や汚れが原因です

2014年9月19日

口臭の90%以上は口の中の病気や汚れが原因です。口臭の原因となるにおい物質は、口の中の色々な細菌や、新陳代謝で剥がれ落ちた粘膜や細菌の死骸などのたんぱく質を分解して作られる揮発性硫黄化合物です。硫黄化合物は卵や魚・野菜の腐ったようなにおい。生ゴミのようなにおい。血なまぐさいにおいです。この様なにおいが口の中からするというのは、ご自身も周囲の人も気持ちの良いものではありません。しかし、ご自分の口臭のにおいに気が付いていない方が多くいらっしゃいます。
英語では口臭のことを“Bad breath”と表現します。そして口臭の強烈な人は“Dragon breath”と呼ばれ、周囲の人に嫌われます。

 

口臭の原因は大きく3つに分かれます
①病的な口臭
②生理的な口臭
③飲食物・嗜好品による口臭

 

《病的な口臭》
★口の病気や汚れによる口臭(90%以上)
・歯周病 (出血や排膿)
・舌の汚れ (多量の舌苔付着)
・唾液分泌の減少 (ストレス・緊張、薬の影響)
・歯や入れ歯の清掃不良
・むし歯(歯髄壊死、多数のむし歯)
★全身疾患による口臭
・耳鼻咽喉科系・呼吸器系
・消化器系・糖尿病や癌など(胃の病気が原因となることは少ない)

 

《生理的な口臭》
・起床時や空腹時、緊張時の口臭
・生理時の口臭(女性)、加齢による口臭

 

《飲食物・嗜好品による口臭》
・食品による口臭(ニラ・ネギ・ニンニクなど)
・たばこやアルコールによる口臭

 

口臭の強さの日内変動
口臭の強さは一日の内で変動がみられます。起床直後が最も高く、昼食前や夕食前などの空腹時にも高い値を示します。口臭が強くなる時間帯に人と会う予定がある場合は、軽く歯磨きをするとよいかもしれません。

 

口臭とストレスの関係
ストレスのある状態では唾液量が減少し、通常よりもネバネバした唾液が分泌されます。そのため、口の中に汚れや食べかすが残りやすくなり、口臭が発生しやすくなります。仕事などで疲れてくる夕方の時間帯も唾液量が減り口臭が出やすくなります。

 

口臭の治療
①口の中の検査
口臭の有無を判定し、歯周病やむし歯の状態、歯・舌・入れ歯の清掃状態、唾液量などを調べて治療法を決定します。

 

②歯周病の治療
歯周ポケットの深さ、歯肉からの出血、歯垢の付着状態、歯の動揺度などを検査し、歯周病の進行度を確認します。初期の場合は、歯ブラシや歯間ブラシ・デンタルフロスを用いた清掃指導と歯石の除去を行います。重度の場合は、歯肉を剥離するフラップ手術や再生療法などを行います。

 

③唾液量の改善
唾液量が少ないことが口臭の原因となっている場合は、舌体操などの唾液の量を増やす運動を指導します。

 

口臭を予防するために・・・
①1日3回の歯磨きはもちろんのことですが、夜寝ている間に最も菌が増殖するので、特に夕食後の歯間ブラシ・歯磨きは念入りに行いましょう。入れ歯にも歯垢や歯石がたまります。必ず入れ歯もブラシで磨いて洗浄しましょう。起床時の舌みがきも口臭予防にとても効果的です。

 

②むし歯や歯周病などがあったら、すぐに治療を受けましょう。

 

③十分な睡眠とバランスのとれた食生活で規則正しい生活を送り、ストレスをためないように心がけましょう。

 

④口臭が気になったり、家族や周りの人から指摘を受けたら、歯科医院に相談してみましょう。