コラム

舌癌(口腔ガンや良性腫瘍などについて)

2019年5月29日

舌癌(口腔ガンや良性腫瘍などについて)

 

ニュースなどで有名人が舌癌などの口腔がんの手術をした事などが取り上げられるとしばらくの間は「舌癌じゃないかしら?」と心配して受診される方が増えます。
 
口腔内は虫歯や歯周病だけではなく舌癌を含めた口腔がん、良性の腫瘍等、様々な病変があります。前癌病変といって、癌化する可能性があるものや、良性腫瘍でも場合によっては癌化、あるいは顎の変形などにつながることもあります。
 
テレビでコメントしていた医師や歯科医師が口腔ガンは稀なガンで発見は難しいと意見されていました。
確かに体全体の癌の中では発生率は低く、口内炎などとの判別が難しいこともあります。当院では結構な人数の患者さんの癌や病変を発見しています。
これは当院のレベルが高いという事ではないと考えています。
最大の要因は多くの患者さんが気になることがあるとすぐかかりつけの歯医者として当院に来院されている事だと思います。
粘膜に異常が見受けられた場合、2週間ほどして再チェックをして、必要があれば連携している口腔外科専門医に紹介します。その積み重ねだと考えています。
 
前癌病変を数年にわたってフォローしている患者さんも何人もいらっしゃいます。病変が縮小傾向なのか増大傾向なのかは、かかりつけ医でないと難しいのかもしれません。
しかしながら虫歯やクリーニング等で数か月前に前医がいたにもかかわらず良性腫瘍や舌癌を当院で発見した方も少なからずいらっしゃいます。
当院にも不得意分野はありますから歯医者さん選びは難しいです。
連携口腔外科専門医に紹介しても単なる粘膜の角化(多くは白く固くなります)の場合もありますがそれで一安心となればよいのではないかと思います。
私の所属する歯科医師会では歯科医院での口腔がんの発見率を上げられる様な勉強会やシステムの構築を始めています。